文箱

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これまでの拍手お礼文置き場です。


『背中』
見ているのはいつも。
『灼情』
燃え盛る闇へ墜ち。
『笑門来福』
ほら、笑おう。
『凍解(いてどけ)』
ひとりは寒い。


『其の一』
「春の夜の 闇はあやなし 梅の花 色こそ見えね 香やは隠るる」
『其の二』
「散りぬれば 恋ふれどしるし なきものを 今日こそ桜 折らば折りてめ」
『其の三』
「春ごとに 花のさかりは ありなめど あひ見むことは 命なりけり」
『其の四』
「人言を繁(しげ)み 言痛(こちた)み おのが世に いまだ渡らぬ 朝川渡る」
『其の五』
「人にあはむ 月のなきには 思ひおきて 胸はしり火に 心やけをり」
『其の六』
「思ふには 忍ぶることぞ 負けにける 色にはいでじと 思ひしものを」
『其の七』
「白玉は 人に知らえず 知らずともよし 知らずとも 我し知れらば 知らずともよし」
『其の八』
「世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」
『其の九』
「かきくらし ことはふらなむ 春雨に 濡衣きせて 君をとどめむ」
『其の十』
「かきくらす 心の闇に 惑ひにき 夢うつつとは 世人さだめよ」
『其の十一』
「白雪の ところもわかず 降りしけば 巌にも咲く 花とこそ見れ」
『其の十二』
「しのぶれど 恋しき時は あしひきの 山より月の いでてこそくれ」
『其の十三』
「夏虫の 身をいたづらに なすことも ひとつ思ひに よりてなりけり」
『其の十四』
「わが恋は ゆくへも知らず はてもなし 逢ふを限りと 思ふばかりぞ」
『其の十五』 new!
「誰しかも とめて折りつる 春霞 立ち隠すらむ 山の桜を」