文箱
ホームへ戻る / 『小説』へ戻る
これまでの拍手お礼文置き場です。
見ているのはいつも。
燃え盛る闇へ墜ち。
ほら、笑おう。
ひとりは寒い。
「春の夜の 闇はあやなし 梅の花 色こそ見えね 香やは隠るる」
「散りぬれば 恋ふれどしるし なきものを 今日こそ桜 折らば折りてめ」
「春ごとに 花のさかりは ありなめど あひ見むことは 命なりけり」
「人言を繁(しげ)み 言痛(こちた)み おのが世に いまだ渡らぬ 朝川渡る」
「人にあはむ 月のなきには 思ひおきて 胸はしり火に 心やけをり」
「思ふには 忍ぶることぞ 負けにける 色にはいでじと 思ひしものを」
「白玉は 人に知らえず 知らずともよし 知らずとも 我し知れらば 知らずともよし」
「世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」
「かきくらし ことはふらなむ 春雨に 濡衣きせて 君をとどめむ」
「かきくらす 心の闇に 惑ひにき 夢うつつとは 世人さだめよ」
「白雪の ところもわかず 降りしけば 巌にも咲く 花とこそ見れ」
「しのぶれど 恋しき時は あしひきの 山より月の いでてこそくれ」
「夏虫の 身をいたづらに なすことも ひとつ思ひに よりてなりけり」
「わが恋は ゆくへも知らず はてもなし 逢ふを限りと 思ふばかりぞ」
「誰しかも とめて折りつる 春霞 立ち隠すらむ 山の桜を」